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ナンタケット島を10倍楽しく知る方法
4. ナンタケット島のシーズン
季節営業
寒冷地であるナンタケット島のシーズンは、一般的に5月から10月とされています。 ホテルやレストランは、シーズン以外は閉鎖する季節営業の形態をとっているところがほとんどです。
営業期間は、店によって異なります。 4月から12月のところもあれば、6月から9月までのところもあり、実にさまざまです。 お目当ての場所がある場合は、事前に調べておくとよいでしょう。
春、島が始動するきっかけとなるのが、毎年4月最終週に行われる「水仙祭」(Daffodil
Festival)です。 2007年は、4月27日から29日の期間がこれにあたりました(=右の写真)。
名前のとおり、スイセンの開花とともに訪れる春を祝い喜ぶ、ナンタケット島のイベントです。
このイベントには、ボストンなど島外から多くの観光客が訪れますので、この祭りに向けて、4月20日を営業開始日としているところが多くあります。 このタイミングで、7割くらい(感覚値ですが)の店舗・施設がオープンするのではないかと思われます。
次の開始時期は、5月最終月曜日の、戦没者追悼記念日(Memorial
Day)となります。 これは米国の祝日で、2007年は5月28日、2008年は5月29日です。 このタイミングで、ほとんどが営業を開始します。
トップシーズン
7月、8月の2ヶ月がトップシーズンです。 いつもは灰色で寒そうな海や空も、この季節は青みを増し、明るく晴れやかな輝きに包まれます。 都会の喧騒から逃れ、静かに涼やかに夏を過ごしたいという都会の人たちにとっては、まさに最高の避暑地です。 だからこそ、この期間は、ナンタケット島はたいへん混雑します。
夏の人口は、通常期の5倍に膨れ上がるのですから、当然です。 淡路島の4分の1という小さな島で、そしてそのうちホテルやレストランのほとんどが、1キロ四方のタウン内に集中していますから、町の混雑ぶりやいかにという感じです。
こんなに混雑するようになったのも、ここ数年のことだそうです。
レストランは行列を成し、道は駐車できない車で溢れかえるとのこと。 クレイジー、テリブル、いろいろな表現で、みなさん「絶対にやめたほうがいい」とおっしゃいます。
歴史的な街並みの保存地区となっているナンタケット島は、ファーストフードやファミリーレストランが一切ありません。 飲食店はどこも数十名入れば満席、というような、古い小さな一軒家タイプばかりです。 押し寄せる観光客に対し、供給が追いつかない事情もよくわかります。
当然、この時期はホテル代も急騰し、ちょっといいところであれば、一泊10万円くらい平気でかかってしまいます。
ではいつがおすすめか?
6月と9月を、みなさん勧められます。
要は、トップシーズンの前後1ヶ月ですね。 寒さも和らいでいて気候もいいし、人も少ない、ということでしょう。
9月は、労働の日(Labor Day, 9月第一月曜日)が境目だと聞きました。 2007年では、9月3日になりますね。 この日を境に、人がグッと減り、静かな島が戻ってくるのだそう。
「労働の日を過ぎた一週間がいちばんいい」 とは、親の代からこの地に別荘を持つ、あるジェントルマンのことばです。 隣の奥さまも、深くうなずいていらっしゃいました。
ただし、ナンタケット島の9月は、初旬でも完全に「秋」です。 筆者は9月10日ごろ訪れたことがありますが、宿では暖房を入れていたくらいです。 もはや「避暑」という感じではないですね。
また秋は、木々が色づき、空や海の色が陰鬱さを増し、島全体が深い彩りを織りなして非常に美しい光景となります。 芸術関係のイベントや収穫祭が行われ、島は厳しい冬に入る前の最後の賑わいをみせます。 そういった10月11月の晩秋を好む常連客もいます。
個人的には、筆者が先日訪問した、日本のゴールデンウィーク期もおすすめしたいと思います。
日本のGW、つまり4月終わりから5月はじめは、前述の「水仙祭」が行われる時期でもあり、まさに春の始まりです。
島が長い冬の眠りからようやく覚めて、あちらこちらで春の息吹が感じられる時期。
まだまだ寒さは残り天気も不安定ですが、道端に咲いたタンポポの花(写真右)や小鳥のさえずりが、心温かく楽しい気分にさせてくれます。
お店も営業を開始したばかりで、新しい季節の客をワクワクして出迎えてくれる感じです。
町全体が空いており、どこへ行くにもスムーズ。 まだ営業していないお店もありますが、とくに不自由は感じませんでした。
この時期は「アーリー・スプリング」として、宿泊料金も比較的安めに設定されており、それも嬉しいところです。
北国のナンタケット島は、四季の違いが顕著で、一週間過ぎるだけで景色が移り変わることがよくあります。 また天気による違いも顕著で、日々さまざまな表情を見せてくれます。 島の、どの季節のどの表情に惹かれるか、というのはほんとうに人それぞれで、またそれを語り合うのも旅の楽しみですね。
今日は、以上です。本日も最後までお読みくださり、ありがとうございます。
次は、観光時の服装についてです。 こちらからどうぞ。5.服装
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