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ナンタケット島を10倍楽しく知る方法
【注意】 以下の内容は、2007年5月当時のものです。 記載内容はそのまま残しておきますが、現在とは状況が異なります。
2.ナンタケット島への行き方
まずはじめに・・・
大変です、ナンタケット島まで行くのは。 こういう公的なページで、あまり主観的なことを申し上げるのもどうかと思いますが、まあ「ラクではない」ことを念頭に置かれたうえで、旅の計画を立てることをおすすめします。
なぜか?
筆者自身が、苦労しているからです。 私たち夫婦は旅行が好きで、たとえば30時間くらいかけてアフリカまでマサイ族に会いに行ったりもしているのですが、そういった経験を踏まえていても、やっぱりナンタケットまで来るのは大変だなと、いつも思うのです。 (もちろん、マサイ村よりは行きやすいので、ご安心ください。)
ナンタケット島、ほとんど地球の裏側ですし。 飛行機に3回も乗りますしね。
その大変さについて、詳しくはこのページのいちばん下の項に書きました。
まずはシンプルに「日本からどう行くか」について、おこたえします。
日本からナンタケット島へはどう行くか
最もポピュラーで基本の経路は、こちらのとおり。
日本 → ボストン → ナンタケット島
です。ほかに、ニューヨークから一気にナンタケット島に行く方法もあるようですが、私には経験ないですし、その方法で行った人の話も聞かないので、ここでは省略します。
成田空港からボストンへの直行便はありません。(注:これは2007年当時の話であって、現在は直行便あります) よって、その間一回乗り継ぐことになります。
すると、次のような経路になります。
A.成田 → B.経由地 → C.ボストン → D.ナンタケット島
Aは日本の空港のことで、便宜上、成田と書きましたが、関空など他空港に置き換えてくださってけっこうです。
A.成田→ B.経由地→C.ボストン までの行き方
A〜C間、つまりボストンまでは、 アメリカン航空、ユナイテッド航空、コンチネンタル航空、ノースウェスト航空、デルタ航空 が運航しています。
そのうちおすすめなのは、アメリカン航空、ユナイテッド航空で、 日本の航空会社とのコードシェア便をとっているフライトを選ぶこと、です。
理由は、乗り継ぎがスムーズですし、安心だからです。
A〜B間について、アメリカン航空はJAL、ユナイテッド航空はANAとのコードシェア便を多くとっています。 その際は、A〜B間を日本の機材、スタッフで過ごすことになりますので、何かと安心です。 B地点に着いた際にも、親切な「乗り継ぎカウンター」があり日本人スタッフがいますので、何かとトラブルの元になる乗り継ぎをスムーズに行うことができます。 また、マイレージもJALやANAのものに合算できます。
そして、A〜C間は、航空会社一社で通すことをおすすめします。 乗り継ぎ時、航空会社をまたぐと、何かと面倒だからです。
B地点がどこになるかは、航空会社とフライトによります。 シカゴが多く、距離的にもムダがないですね。あとは、ワシントンDC、ニューヨークが一般的です。 サンフランシスコというのもあるようです。
A〜Cのフライト時間は、乗り継ぎ含め、だいたい15時間から17時間 となります。 長いフライトになりますし、時差による疲れもありますので、ここでいったん一泊することをおすすめします。
C.ボストン→D.ナンタケット島 までの行き方
大きく分けて2とおりあります。
- ボストン→ナンタケット :飛行機で直接向かう方法。50分ほど。
- ボストン→ハイアニス→ナンタケット :ハイアニスまで飛行機またはバスで行き、ハイアニスからナンタケットまでフェリーで向かう方法。フェリーの所要時間は1時間強。
どちらがおすすめかは、いちがいにはいえません。
ただ筆者は、1を選びます。 最も簡単だからです。これ以上、経路を増やしたくないので。
ガイドブックには、ハイアニスからナンタケットまでフェリーで行くのが「一般的」で、海もきれいだしおすすめ、とあります。
たしかに一般的ではありますが、それは米国人にとっての話であることをお忘れなきよう・・・。 米国本土に住んでいる人は、車でハイアニスまで来て、「車ごと」フェリーでナンタケットまで来るのです。
確かに、フェリーの旅は、素敵です。 アザラシを見ることができますよ。 ナンタケット島でフェリーの着く場所は、町の中心部ですから、宿までも近いことですし、確かに便利です。
また、ハイアニスは、ジョン・F・ケネディ一家の別荘地があったことでも有名で、ここも高級別荘地です。 一度訪れるのもよいかと思います。
日程に余裕があれば、ハイアニスを経由する、できればここで一泊できればよいでしょうね。 でも余裕がない場合は、わざわざハイアニス経由にするのは大変かと思います。
ボストン、ナンタケット島、ハイアニス間は、小さい飛行機「ケープ・エア
Cape Air」を使います。 この飛行機、可愛くて大好きなのですが、あまりの小ささに、人によっては恐怖だと思います。 ケープ・エアのサイトは、こちらです。 http://www.flycapeair.com/ 小さい航空会社だけあって、スタッフのみなさんフレンドリーで、旅を明るく楽しくしてくれます。
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こちらがその小さい飛行機、ケープ・エアです。 早朝のナンタケット空港にて撮影。
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こちらが飛行機の内部です。 最後尾の席から、前方を写した写真です。
たしか7人乗りだったかと思います。
それにしても、 パイロットの助手席に客が座る飛行機があるなんて。驚きです。
ボストンからナンタケットまで、50分のフライトはわくわくしてあっという間です。
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こちらが高速フェリー。 Hi-LINE社とSTEAMSHIP社の2社が運航しています。こちらはそのうち、STEAMSHIP社の船です。
私の主人は、現地の方に 「steamshipに乗れ」と言われ、 「えっ、蒸気船?この時代になぜ蒸気船が??」 と、真剣に考えたそうです。 なんてことはない、ただの会社名でした。
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船の甲板は、このようにチェアが置かれており、素敵です。
私はすぐに船酔いするのですが、揺れも少なかったため、とくに問題ありませんでした。
フェリーに乗るには、船着場のチケットセンターで乗船券を買います。 とくに混雑時期でない限りは、予約も必要ありません。
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旅の手配について
旅行会社に任せる方法もありますが、私はじっくり比較検討して決めたいので、自分で直接手配しています。 今は航空券にしろ、ホテルにしろ、インターネットで簡単に予約できます。
フライト選びは、私はこちらのサイトを利用しています。 Yahoo!TRAVEL http://travel.yahoo.com/
アメリカのヤフートラベルです。ここで、行き先と日にちを入れると、全航空会社の全フライトが出てきます。 この中から、時間帯や価格を比較してフライトを決めます。 すべて英語ですが、英語力はほとんど必要ないと思います。 内容は単純で、時間や価格といった数字、「Boston」といった地名だけですので。
そして実際に航空券を買う際は、各航空会社のサイトで直接購入しています。 e-チケットであれば、チェックインカウンターでパスポートさえあればOKですので手軽です。
遠いナンタケットを目指す方のために・・・ 筆者からのアドバイス
繰り返しますが、ナンタケット島へたどり着くのは大変です!
飛行機に3回乗るのです。(注:2007年当時の直行便のない時代の話です) 最後の1回を船にする方法もありますが、まあ同じことでしょう。 往復で6回。 これだけ飛行機に乗れば、何かしか起こるのではないでしょうか。
乗り継ぎフライトの欠航、遅延。 それに伴い振り替え便にしてもらったら、預けた荷物がなくなってしまうとか。 入国審査や手荷物検査で、乗り継ぎが間に合わなくなってしまうとか。 9.11以降、米国のチェックは異常に厳しく、時間がかかります。
また、ナンタケット島は霧が出やすく、天候不良による欠航がよくあります。
何も起こらなければ、そんなに大変なこともありません。 ただ、たいがい何かが起きて、そうなると、グッとしんどくなるのです。
ちなみに上記はすべて筆者が経験したことです。 アメリカの航空会社は日本ほど親切でないので、トラブル時はとくに、皆さん不安になると思います。
何ごともなくたどり着けたら、とてもラッキー!! そのくらいの感じで臨まれるのがよろしいかと思います。
期せずして空港で待ちぼうけをくわされたときのために、本を持っていきましょう。
そしてなにより、余裕のあるスケジュールを組むこと、これに尽きると思います。
それでは、筆者の経験で得た「教訓」を、自戒を込めてこちらに表したいと思います。 個人の経験に基づいたものですので、もちろんすべての方に当てはまるものではないと思います。ご参考までにご覧ください。
教訓その1 :途中で一泊すること
日本→ナンタケット島の間で、途中どこかで1泊することをおすすめします。 ボストン、または経由地のシカゴやニューヨーク(航空会社によって違います)で1泊するのです。 そのほうが体調も整えられ、着いてからすぐパワフルに動けます。 ホテル代を余分に払っても、けっきょくその方がお得だと思いました。 帰路も同様です。
教訓その2 :旅程内は同じ航空会社を使うこと
成田空港→ボストン空港は、直行便がありません。(注:2007年当時) したがって、どこかで乗り継ぐわけですが、その際、航空会社はボストンまで同一にすることをおすすめします。 なぜなら、乗り継ぎが断然スムーズだからです。 私は以前、ニューヨーク経由で行き、マイルの都合でニューヨークまではアメリカン航空、ニューヨークからはデルタ航空を使いました。 ニューヨークのJFK空港という巨大空港で、ターミナルをまたいでの乗り継ぎはかなり大変で、乗り遅れました。 また、乗り継ぎでトラブルがあった際、両者の航空会社のどちらにも知らんふりされることもあります。
教訓その3 :フライトの時間には余裕をみておくこと
米国への入国管理、テロ対策が厳しくなっているいま、 ・国際線で3時間 ・国内線で2時間 これだけの時間、前もって空港に到着している必要があるといわれています。 え〜そんな大げさな〜、と思っていましたが、全然大げさではありませんでした。
教訓その4 :食べられるときに食べておくこと
乗り継ぎに忙しかったり、ボストン到着が真夜中になったりすると、食事の時間がとれなくなります。 時差があるのと疲れているので空腹を感じなくなっているのですが、実は気づいたら何時間も食べていない、ということがあります。それは疲労と重なり、到着してから一気にバタン!ときます。 健康第一。ハンバーガーでもドーナツでもなんでもいいので、お腹がすいていなくても食べておいたほうがいいです。
次は、ナンタケット島の地理と気候についてです。こちらからどうぞ。3.地理と気候
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