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 ナンタケット島を10倍楽しく知る方法 〜ナンタケット島ガイド〜

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ナンタケット島を10倍楽しく知る方法

5. 服装

旅における最重要テーマ(?!)

「何を着ていくか。」
これは、旅における最重要かつ最大のテーマですよね。

この選択を失敗した日には、滞在中自分の格好が気になって気になって楽しむどころじゃなかったり、帰ってからも写真を見てさらにガックリきたり・・・。
とにかく旅の成否を大きく左右する課題だと思います。

ファッションに対する見解というものはなにぶん、個人の感性や嗜好に左右されるものです。
以下に続く考察および提案は筆者個人の見解でありますこと、ご承知おきくださいませ。

みんな何を着ているか

まずはこれだと思います。
周囲から浮かない、というのはまず第一条件ですよね。

ほとんど白人しかいないこの島で、黄色い肌をしているだけでまず浮きますので、せめてファッションだけでも悪目立ちしないよう心がけたいものだと、私は思いました。
 

この地のファッションは、大きく3つに分けられると思います。
1. くつろぎカジュアル派
2. ラルフローレン派
3. リッチリゾート派

順にみていきましょう。

1.くつろぎカジュアル派 

これは、島の古くからの住民や別荘滞在者に多くみられます。
かなりカジュアルです。
上はTシャツかパーカ(パーカ率高いです。しかも前にジップのない、かぶりのタイプが多いです)、下はスウェット。
足元はスニーカーやサンダルです。
そして、キャップの着用率も高いです。

あと目立つのが、ロゴ入りモノを着ている人たち。
「NANTUCKET」のロゴ、それから「RED SOX」のロゴです。
NANTUCKETのロゴ入りものは、島内で買えます。Tシャツやトレーナーなど、たくさんあります。
よく観光地のおみやげ屋さんにあるような粗悪で安いものではなく、NIKEなどきちんとしたメーカーの製品ですので、長く着られて安心できるものです。

ということで、ロゴ入りを現地調達するのもおすすめです。
「RED SOX」ロゴについては、のちに続く章「ナンタケット島とレッドソックス」にて書く予定です。

もともとこの地は、このようにごくカジュアルなファッションが主流なのだそうです。
緊張するドレスアップが必要な都会から逃れて、ゆったりとくつろぎの時を過ごす場所なのです。

ここ数年は、「お金持ちの避暑地」としてのイメージが確立してどんどん島の「高級化」が進み、リッチな格好をした人が増えたということですが(詳しくは3.リッチリゾート派の項で述べたいと思います)。

島に住む、60歳くらいの素敵なおばさまと話をする機会がありました。
彼女はほんとうに、日本でいったら「コンビニに行くの?」くらいのラフな装いでした(それでもなぜか素敵)。

「私ね、5年前に東京に行ったことがあるのよ。
何に驚いたかって、女の人が、みーんなきれいに着飾ってるじゃない!
あれすごいわよね。私、自分の格好がほんと恥ずかしかったわよ。
こっちじゃ、パーティでもないのに、外歩くのにいちいちそんなきちんとしないわよ。
だからあなたもここにいるときは、もっと気楽でいて大丈夫よ。」

とのことです。笑顔の優しいマダムでした。

2. ラルフローレン派

ラルフ・ローレン。このブランドの素晴らしさが、この島に来て本当によくわかりました。
着用率、高いです。
そして、ここの服、島の風景にピタリとはまるのです。

もともと、東海岸に住む上流社会の人たちのブランドだった、という背景が、とてもよく理解できます。
ナンタケット島はまさにその場所。

縄編みのキレイ色ニットにチノパン、というコーディネートが男女ともに人気です。
あとは、定番ボタンダウンシャツやポロシャツ。

昼間はパーカーに短パンだった男の人も、ディナーにはラルフのボタンダウンシャツに着替えて現れます。かっこいいです。

とりあえず、ここのブランドのものでしたら、ポロからブラックレーベルまで、どのラインを持ってきても合うと思います。
シャツやパンツといった定番アイテムはもちろんのこと、日本ではあまり手にとらないようなコットンや麻素材のリゾートワンピースも、ここでは映えますね(ただし寒いので、夜のノースリワンピはあまり出番がないかと思われます)。

町の中心部にショップがあります。現地調達も可能です。

3. リッチリゾート派

 本気でエルメスやヴィトン、シャネルを持っている人たちの、素敵なファッションです。

「高校生やらOLやらがヴィトンを持っているのは、日本だけ。
欧米では本当にお金持ちの上流階級の人しか、ブランドものは持たないよ。」
というフレーズ、もう耳にタコだと思います。

確かにそうですよね。欧米で「そこらでふつうにヴィトンを持っている」姿、あまり見ません。

じゃあどこにそういう「本当にお金持ちで上流階級の欧米人」がいるのかというと、
そう、この地にいるのです。

使いこんだヴィトンやエルメスを上品に、「持つべくして」持っている人たちが、ここにはいます。
ヴィトンのモノグラムも、ここでマダムが持っているのを見ると、古い街並みと調和してクラクラするくらい素敵です。

ここでは、珍しいエルメスをいくつか見かけました。
上品な奥さま、おばあさまがそういったバッグを小脇にかかえて町を散策する姿、それだけで絵になります。
ニットにパンツというカジュアルなのですが、そのニットがとても質がよく、なんて素敵なんでしょう。

若いマダムは、全身黒のミラノ系カジュアルにサングラスで、バッチリ決めている人もいます。
全身黒、よく見たら全部シャネルだったことも。
でもこれは到着したばかりの格好ですね。部屋に着いたら着替えて、またおしゃれなカジュアルに変わるのだと思います。 

靴、アクセサリー

 靴は、ちょっと気をつけたほうがいいです。

なぜなら、島内、歩きにくいところが多いので・・・。
メインストリートは、昔のままのご覧のような石畳です(写真右)。
これは車道で、歩道の部分は平坦に舗装されているのですが、それでもなぜかデコボコしていたり、傾いていたりして、歩きづらいところが多いのです。

グッチのビットモカシンや、TODSのドライビングシューズを履いている人を何人か見かけました。
そういった、ヒールのない歩きやすい靴がおすすめです。

アクセサリーは、ゴールドが人気でした。
みんなけっこうジャラジャラとつけています。
島内にもゴールドのジュエリーショップが何店かあり、ナンタケット島の形やバスケットの形をしたペンダントやバングルがあって、旅の思い出になりそうなものが豊富に揃っています。
買ってすぐ身につけて楽しむ人も多いようで、島内でもよく見かけました。

TPOについて &寒さ対策

 ほとんどカジュアルで通せると思いますが、夜、雰囲気のよいレストランやバーには、みなさんおしゃれしてやってくるのでそれなりの服装が必要だと思います。
とはいっても、初めてのレストランではどの程度の格好で行っていいのかわかりません。

そんなときは、観光客向けのグルメガイドが、ある程度ですが参考になります。
ナンタケット空港に着くと、観光客向けの無料パンフレットがたくさん置いてあります。
その中に、レストランガイドの冊子があります。
町のレストランそれぞれについて、メニューの内容や予算、予約が必要かどうかが書いてあり、その中にドレスコードも記されています。
ほとんどが「カジュアル」で、たまに「リゾートカジュアル」という記述があるくらいです。

でもやはりなんだかんだいって、最後に一番問題となるのは、「寒さ」だと思います。
昼間暑かったとしても、日没後は急に冷え込んできます。
はおりものや「毛」ものは多めに持っていく(あるいは現地で買う)ことをおすすめします。

また、部屋着やパジャマにも気をつけてください。
ナンタケット島のホテルは、100年以上前の建築物をリフォームしたところがたくさんあります。
雰囲気があってとても素敵です。が、その反面、戸の立てつけが悪く冷気が吹き込んできたり、エアコンの効きが悪かったりで、室内がとても寒いところがあります。
足元からしんしんと冷えますので、厚手のスウェットパンツや靴下を持っていくことをおすすめします。

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次回は「ナンタケット島の見どころ」。こちらからご覧ください。6.みどころ

 

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